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特設ページ 絵師・河鍋暁斎

最終更新日:2017年11月1日

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                                                                                                                                                                                                          「猫を捕まえる鼠」
蕨市は、平成27年8月26日に、公益財団法人河鍋暁斎記念美術館連携協定を結びました。
これは、美術や生涯学習、まちづくりなどで、河鍋暁斎記念美術館と連携を図りながら、暁斎によるまちづくりを進めていこうというものです。
まちのたいせつな地域資源である河鍋暁斎記念美術館。
ここでは、そんな河鍋暁斎の魅力に触れてみたいと思います。           

NEW!  蕨市のふるさと納税の返礼品に河鍋暁斎グッズ、「文読む美人」シルクスクリーン扇子&トートバッグを追加しました。
   
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「文読む美人」シルクスクリーン

    扇子&トートバッグ 

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 皆さんは、河鍋暁斎という絵師をご存知ですか。
 
暁斎は、江戸幕末から明治にかけて活躍しました。当時、実力・人気はあったにも関わらず、没後は日本の美術史上からその名が消えた時代が続きました。
  その理由の一つには、どこにも属すことができない絵師ということがあるのではないでしょうか。
 
 
葛飾北斎といえば浮世絵師とだれもが納得できます。
  しかし、暁斎は浮世絵師や狩野派絵師など、さまざまな顔をもっているので、「扱いづらい」、そんなことも影響していたのではないかと思います。
  もちろん、現在では、美術史にその名が戻っています。

 河鍋家には、代々、暁斎が描いた作品が残っていて、曾孫にあたる河鍋楠美さんが、暁斎を広く知っていただきたいとの思いで、
 昭和52年に河鍋暁斎記念館を造りました。
 以来、精力的な活動のなかで、たぐいまれなる才能を持った暁斎は、脚光を浴びるようになりました。

 暁斎の魅力は、なんといっても、
伝統技術を駆使した仏画や美人画、妖怪や骸骨が踊るユーモラスな戯画、春画など、あらゆるものを描けるその画力
  にあります。緻密さや豊かな表情、風刺など、どの作品も魅力的です


                 nekototanuki「鳥獣戯画[1]猫又と狸」    地獄太夫 暁斎楽画第九号 「地獄太夫」


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  暁斎は、数え7歳で、浮世絵師の歌川国芳に入門しました。
  国芳は幕末を代表する浮世絵師の一人で、猫好きで有名で、作品にも猫を多く描いています。
  一方、暁斎の作品に多く登場するのはかえる。2歳のときに初めて描いたのもかえるでした。

 
話はそれましたが、師匠である国芳の教えは、絵を描くために、人々の動きや表情などをよく観察することでした。
  暁斎はこのことを忠実に実行するため、一日中、貧乏長屋を徘徊して喧嘩や口論をしている人たちを探し歩いたといいます。
  神田川で拾った生首も写生し、周囲を驚かせた逸話は有名です。

  そんな熱心に絵を学ぶ暁斎でしたが、国芳の評判が悪いことを心配した暁斎の父は、暁斎を狩野派・前村洞和のところに再入門させました。
  通常、狩野派の修業は12年のところを、9年でその技法を習得するなど天才ぶりを発揮。
  これに留まらず、さまざまな画流を学び、それを確実に自分のものにしていきました。
 


                 kaeru5「蛙の人力車と郵便夫」  kaeru7「蛇を捕まえる蛙」



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  幕府の専従絵師である狩野派の絵師たちは、幕府の衰退とともに、絵師として生きることは難しくなってきました。
  そのため、力のない者は、先祖の資産の切り売りをしたり、転職したりする絵師もいたようです。

  最後の狩野派の一人である暁斎は、生計をたてるために、「狂斎」と名乗って、浮世絵を描き、戯画や風刺画で有名になりました。
  特に風刺精神が旺盛だった暁斎の戯画は、たいへん人気を博しましたが、明治維新前後、政府を批判した戯画がもとで捕えられてしまいました。
  翌年、釈放され、名前を「狂斎」から「暁斎」に変えています。
   
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 暁斎楽画第三号 「化々学校」          「名鏡倭塊新板」                          暁斎楽画第一号 「地獄の文明開化」                     
   

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 暁斎は、幕末から絵日記をつけていて、それは、亡くなるまで、毎日欠かすことなく続けていたといわれますが、現在、4年間分に相当する量の絵日記しか発見されていません。
  絵日記といえば1ページの上半分に絵、下は文章のイメージがありますが、暁斎のは、絵しか描かれていません。
  来客の様子や祭り、法事など、その日にあったことを描いています。

  観ていると思わず「くすっ」と笑えてしまうユーモアにあふれていて、暁斎は、ほんとうに絵を描くことが好きなんだと思ってしまいます。
  そんな絵日記は、同時に、時代を映す貴重な資料であり、暁斎にとって、画技修業であり、絵を描くときのアイデア集であったのかもしれません。
 


                        nikki2             nikki 「暁斎画日記」                




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  明治時代、日本は近代化に向けて、優れた技術を持つ外国人を雇いました。いわゆる明治のお雇い外国人です。
  その内の一人が英国人建築家のジョサイア・コンドルで、鹿鳴館や三菱一号館などを手がけましたが、コンドルが残した真の功績は、人材育成です。
  教え子たちは東京駅や日本銀行本館、赤坂の迎賓館などを設計しています。

 そんな日本の建築界の基礎を作ったコンドルは日本文化に関心を持ち、日本画を学ぶために暁斎に弟子入りしました。
  毎週、土曜日の稽古に励む
コンドルに、暁斎は「暁英」の画号を与えるなど、二人の親交は深くなっていきました。
  
 
実は、このコンドルが世界に暁斎を広めた立役者なのです。
  コンドルは、暁斎没後23年目に暁斎の生涯とその画技を記した本を出版しました。その本は、欧米人に暁斎を知らせる一助となりました。

                                                                         koi3「鯉魚遊泳図」

           
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  明治前期、東京を代表する劇場であった新富座に、暁斎も引幕を描いたことがあります。
  友人の戯作者仮名垣魯文からの依頼を受けたもので、劇場の引幕だけに、縦4メートル、長さ17メートルと圧巻の大きさです。

  当時の歌舞伎界を代表する役者を妖怪に見立てた個性あふれるこの作品は、酒を飲みながらわずか4時間で描き上げたもの。
  画鬼・暁斎を再認識できる作品です。

   いかがでしたか。絵師・河鍋暁斎をご紹介しましたが、暁斎の魅力は、ここでは紹介しきれないほどたくさんあります。
  関心を持たれた方は、ぜひ、河鍋暁斎記念美術館に足を運んでみてはいかがですか。

  河鍋暁斎記念美術館へのHPはこちらから
  暁斎をもっと知りたい方に朗報です。暁斎の書籍や図録の閲覧や、グッズ販売などを行う「SPACE暁斎」がオープンしました。
詳細は「SPACE暁斎」をクリック。 「SPACE暁斎」

  
   

動画アーカイブ

蕨市では、情報の発信としてケーブルテレビを活用した行政広報番組「ハローわらび」を制作しています。
同番組のコーナーの一つに「美術探訪」があり、年4〜6回、河鍋暁斎記念美術館の特別展や企画展を制作していますが、
今回、それらの放送をWEB上でもみられるようにしました。ぜひご覧ください。


NEW!(平成29年9月8日〜9月14日放送分)

  企画展「かんかん、にっこり 表情」展

企画展「かんかん、にっこり 表情」展では、暁斎と娘の暁翠が描いた「喜怒哀楽」、さまざまな表情を楽しむことができます(平成29年9月1日〜10月25日)。

今回の「美術探訪」では、展覧会の見どころをご紹介します。


    

過去の放送分
・平成29年7月7日〜7月13日放送分 企画展「写生とユーモア 動物さまざま」(平成29年7月1日〜8月25日)
・平成29年5月5日〜5月11日放送分  国際博物館の日記念「暁斎 その交流さまざま」展 (平成29年5月1日〜6月25日)
・平成29年3月10日〜3月16日放送分   企画展「暁斎・暁翠 旅と風景」展(平成29年3月1日〜4月25日)
・平成29年1月13日〜1月19日放送分   企画展「新春開運 七福神と酉年の祝い」展(平成29年1月4日〜2月25日)
・平成28年11月11日〜11月17日放送分   企画展「狩野派 暁斎画塾―臨写ヲ以初メ臨写ヲ以テ終ル―」展(平成28年11月1日〜12月23日)
・平成28年9月9日〜9月15日放送分   企画展「暁斎・暁翠の錦絵―版下絵から版画まで―」展(平成28年9月2日〜10月25日)
・平成28年7月8日〜7月14日放送分   企画展「猫・犬・猿・虎―暁斎の描いた動物たち―」展(平成28年7月1日〜8月24日)
・平成28年5月6日〜5月12日放送分   企画展「四季の祝祭と暦」展(平成28年5月1日〜6月25日)
・平成28年3月11日〜3月17日放送分   特別展「暁斎プラス・ユース in Warabi -My Dear Kyosai-」展(平成28年3月1日〜25日)・企画展「学び・遊ぶ‐幕末‐明治の子供たち‐」展(平成28年3月1日〜4月25日)
・平成28年1月8日〜1月14日放送分   「申年の祝い 七福神と猿」展(平成28年1月4日〜2月24日)
・平成28年1月1日〜1月7日放送分   新春美術チャンネル「河鍋暁斎記念美術館」※新春美術チャンネルと題して、2015年中に放送した河鍋暁斎記念美術館の展示より、7月放送の企画展「いきもの万歳!―象からオケラまで―」展を放送
・平成27年11月13日〜11月19日放送分   「暁斎と芝居絵−忠臣蔵から漂流奇譚西洋劇まで−」展・特別展「暁斎プラスワンシリーズ24 初代彫蓮作品展―暁斎に魅せられて」(平成27年11月1日〜12月23日)
・平成27年9月4日〜9月10日放送分   「暁斎の描く下絵の世界・猛き物・美しき者」展(平成27年9月1日〜10月25日)

関連動画
平成29年2月4日に、川口市のSKIPシティ(川口市上青木3−12−63)で、『上映会とトークショー -幕末の絵師- 河鍋暁斎』が開催されました。
第1部では、新作映画「天才絵師・河鍋暁斎〜幕末に生まれし画鬼〜」を上映。第2部のトークショーでは、美術史家の安村敏信さんが暁斎の魅力や楽しみ方を話されました。
当日の模様は、SKIPシティの放送チャンネル(下記のリンク先)より御覧いただけます。

SKIPCITY Channel  (※別ウィンドウで展開します。)

広報スクラップ

『広報蕨』の平成28年6月発行分より、紙面上で同館の展示作品を紹介することで河鍋暁斎の魅力をお伝えしています。ぜひご覧ください。

〈平成29年〉
11月分『大江山鬼退治之図』(暁斎筆)
10月分『日課観音』(暁斎筆)
9月分『吉原遊宴図』(暁斎筆)
8月分『猫と鼠』(暁斎筆)
7月分『風流蛙大合戦之図』(暁斎筆)
6月分『節婦奇女』(暁斎ほか合筆)
5月分『鯉之図』(ジョサイア・コンドル(暁英)筆)
4月分『大磯・静浦遊覧画巻』(河鍋暁翠筆)
3月分『東海道名所之内 那智ノ瀧』
2月分『明治四十二酉略歴(諌鼓鶏) 』(河鍋暁翠筆)
1月分『七福春乃暁筆』

〈平成28年〉
12月号分『狩野家手初宝珠ノ図』
11月号分『郭子儀図』
10月号分 『東助書画会 引札』(部分)
9月号分 『暁斎楽画第五号 不動明王開化』
8月号分 『猪に乗る蛙』
7月号分 『天竺渡来大評判象の戯遊 盾を貫く ほか』
6月号分 『鍾馗之図』

このページへのお問い合わせ先

秘書広報課
郵便番号:335-8501
住所:蕨市中央5-14-15 蕨市役所3階
電話:048-433-7703
E-mail:hisho@city.warabi.saitama.jp

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